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水虫菌( 白癬菌 )は、ヒトの角質層(アカ)・毛・爪などに含まれる”ケラチン”という蛋白を食べて生活しています。

足の皮膚に菌が寄生すると水虫(足白癬)、爪に寄生すると爪水虫(爪白癬)、からだの皮膚に付くとタムシ(体部白癬)、股の皮膚に付くとインキンタムシ(股部白癬)
頭髪の毛の中に菌が入ると、シラクモ(頭部白癬)になります。
Trichophyton tonsurans は水虫菌の一種で、南北アメリカやヨーロッパなどでは頭部白癬の主な原因菌です。
日本では、2000年頃から全国の柔道部員やレスリング部員に白癬の集団発生が見られるようになり、最近では、その家族・友人・子供達への感染が拡大しています。

 

この菌は感染力が強く、家族・友人にうつったりし、 一度感染すると非常に治りにくにので注意が必要です

この菌にはゼニタムシ(体部白癬)とシラクモ(頭部白癬)の2種類あります。最初はあまり目立たず、見逃されていることが多いのですが、次のような症状があります。
①体部白癬・・・発疹は柔道着で擦れる、顔・首・上半身に単発あるいは複数認め、直径1~2㎝の小さなものが多く、カサカサしたピンク色の斑で、よく見ると中央部は治癒して環状になります。
②頭部白癬・・・ふやけたカサブタが少しできる程度の症状の軽いものが多いのですが、ひどい場合は、頭皮が盛り上がり、膿が出て脱毛を生じます。治療せずに半年ほど放置すると、自然に症状が全くなくなりますが、菌は毛穴の中に隠れて、保菌者になってしまいます。この場合は、治り難く、部員間・家族間での感染源になります(無症候性キャリヤー)特に②の頭部白癬はブラシ検査によって培養検査し、陽性の場合は専門医の処方による内服治療が必要です。この菌は人間の皮膚の角質層(アカ)・毛・爪の中でしか生きることができません。病変部を治療することが一番大切です。



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